フラスコの中に漂う

何だろうと覗き込む力を

ミスiDでリモートカメラテストをやるべきだという話

まず最初にこの文章は、挑発的内容になる事が考えられる事を明記しておきます。それでも伝えたいことがあります。結論としては、ミスiD2021のカメラテストはリモートを実装すべきだ、という話です。

 

まず、これは一例として聞いて欲しいわたし自身の話です。わたしはぜんそく患者です。正直だいぶ症状は重めです。まず、走ることができません。体力がありません。子供の頃は発作と入退院を繰り返していました。そのせいで幼稚園を留年しかけてます。肺炎も何度もやってます。どれだけ呼吸困難で死にかけたか分かりません。少なくとも脳細胞はめちゃくちゃ死にました。中学生まではぜんそくの常備薬を1週間飲まなければ確実に死ねると言われていました。

 

現在の東京の状況の中で、そんな人間が居たらどうなるか。"死"の一文字が脳内で明滅すると思います。そう、コロナウイルスの流行です。今の東京はわたしからしてみたらはっきり言って、死に場所でしかありません。ミスiDどころじゃありません。毎年お金がなくてカメラテストを辞退する方が数名居ると聞きますが、お金の話でもない。生命の話です。そこでわたしは思うのです。余りにも不公平だ、と。

「能力や才能やヴィジュアルや、とにかく何でもいいから良いものや新しいものを持ってきて欲しい」というのがミスiDだと思うのです(解釈に齟齬があったら申し訳ない)が、それがあった所で肉体が伴っていない、ましてや東京に住んでいない、そんな理由で才能や能力やヴィジュアルを切り捨てる事になるのです。何のためのミスiDなのでしょうか?そういう、立場的に弱くても才能や能力で真っ当に評価を得られる場がミスiDなのでは無いのでしょうか?違いますか?それを今までやってきたからこそミスiDに拘り、愛する人たちが沢山いるのではないですか?それが出来ないミスiDに意味なんてあるのでしょうか?わたしは甚だ疑問です。

 

そこでリモートカメラテストの実装の提案です。去年までもバーチャルなアイドルがミスiDに出場していたことから考慮すると技術的に不可能では無いのではないでしょうか。たしかに直接容姿は見れませんが、問題はそのくらいのもので、そもそも精神性を大切にしたいような遠方の参加者や、わたしのように生命を脅かされるような参加者からしたら願ったり叶ったりでは無いでしょうか。直接の面談はいずれ必ず必要ではあるのは理解できます。しかし、今がその時だとは到底思えません。最早、直接のカメラテストだけの評価など、全時代的である、アフターコロナの世界ではありえない判断なのでは無いでしょうか。